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久々の更新、女の子向けアニメ「プリパラ」を観ていた。
現在編集途中(11/23~)

※アイドルタイムプリパラについてはこっち

どちらも長編の感想であるため長文。
そのため少しずつ気付きを足しまとめていく予定の感想。いくつか候補
・キャラクターごとの世界観適性評価とチーム構図の再分析
・らぁらとみれぃ,らぁらとゆいの相互関係およびそれらの差異・3期における友情と母性の関連性およびその描写の説得力
・表層テーマの抽象性とアニメ表現としての潜在的多様性
しかしどの視点に絞っても当記事の「包容力」を基礎・前提とすることは不可欠で、プリパラの何を語るにおいても根幹となる要素だと思っている。



最終更新:18/12/10(少し加筆修正)
目次
フォロー割10%中笑う棺桶様 専用
各シーズン感想
 ・1st Season
 ・ポケモンカード ひかるライチュウ
 ・3rd Season
総感想
 ・一貫性
 ・「トモダチ」の定義
 ・【新品】【送料無料】通気性抜群な高級パイプベッド ブラックブラウン
おまけ
 ・女児向けアニメで描かれる「他者の理解できなさ」について。の記事(テレビをつけたら放送していたからなんとなく観ただけだけど…)

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さらに1年後、2017年11月頃

次第に同じ舞台でがっつり楽しめる長期作を観たくなった。





プリリズ・プリパラ 3DCGライブ集(現在非公開)

プリパラ版で再投稿されていた↓(2019/01/07)

プリパラ・アイドルタイムプリパラ 全ライブメドレー


 そんな時にこの動画を目にし、前述の記憶を思い出したので何となくクリック。

(見始める動機としてはあまり良くはないものになってしまったが、ハマる作品に出会うのはいつも意外なきっかけだったりする。)

感想

1st Season

 1期と言えば各クール終盤での感動。制作の「観た人に愛されるキャラと作品にしたい」という強い熱意が感じられる設定にストーリー構成。140話全体で見ても、世界観導入として完全無欠な1stシーズン。


キャラ別感想

真中らぁら
191話分の主人公として一貫し魅力的に描かれたキャラクター。変身前後・作画・3Dすべてが最高級に可愛いし、本当に何を着ても似合う。個人的に「プリ×プリしつじコーデ」らぁらが至高。ソラミドレッシングで彼女だけが小学生というのも、制作が意図するプリパラ1期の魅力描写なのだろう。逆にアイドルタイムプリパラでは同級生と舞台を作っていくことで、プリパラ世界のらぁらではなく、キャラクターとしてのらぁらの魅力が大きく広がったように思える。

世界観の体現者へと成長する過程が、それぞれ描かれるテーマの異なる1期2期3期を経て描かれている。その過程ごとにそれまでの蓄積を見せることでプリパラという作品において文句なしの主人公となっていく。

みれぃは計算と努力のキャラクター。らぁらをプリパラに導いた師匠のような立ち位置だが、プリパラ内では終始対等なトモダチである。計算で無理と出たものは無理と切り捨ててしまうが、らぁらによって計算は何度も狂わされ、その経験を通じてらぁらへの信頼を強めていく。それでもらぁら自身と同じ理想主義にこそなれないが、プリパラのらぁらを一番理解しているのは間違いなくみれぃである。
135話でのみれぃの機転は忘れられない。
目の前の真面目な女の子がバーチャル世界では金髪でぷりぷり言ってるなんて知ったら、応援したくなってしまうのも分かるよ雨宮くん

そふぃは強いようで弱いようで、強いキャラクター。1クール目ボスにして2クール目以降は平常時レッドフラッシュを摂らなくなったため、ファンシーモードでギャグに使われることが多い。しかしガァルル回や、101話で弱気ならぁらを勇気づけるそふぃなど1クール目で見せた天才キャラ描写をうまく使っている。(終盤では圧倒的な強さでも)意外と小さなことで弱気になるらぁらを立て直す役割がある。そらみスマイルの実力を支える天才枠として、ライブ勝負で勝利する説得力としても重要なキャラクター。

そらみスマイルは総じて「ぷりのまま」、即ちそれぞれが2面性を持った3人で構成されている。これは女児アニメの内在的なテーマ、自己肯定感が含まれているのだろう。プリパラは必ず強さと弱さを描いたうえで優劣を付けず全部を個性として認め、その掘り下げた個性で全編を一貫する。

シオンは白黒四字熟語イゴイゴ侍。割と常識人だが頑固初志貫徹しているのでドロシーといつものように言い争いになる。良いシーンでも四字熟語を言ったりする程度で意外と大人しいが、口癖が「イゴッ」だったりなかなか強烈である。初登場からアイパラまで向上心が常に行動原理にあり、修行の旅に出がちになる。全編通してシオンとみれぃの絡みが面白い。プリパラの"一貫したキャラ"を地で行くキャラクター。

ドロシーは回を重ねるほどゲス発言が酷くなっていく女児アニメ奇跡のキャラクター。普通登場クールで更生するパターンが多いタイプのキャラだが、プリパラにおいては逆で個性が強化され続ける。この積み重ねにより1クールものアニメでは絶対に作り出せない恐ろしい強烈さを持ったキャラとなっている。視聴者代弁のようなセリフが多いが、女児アニメを観ながらそんなこと思いつかないだろうと思うような冷静な視点を導入する役目でもある。実はプリパラのテーマ性を持つらぁらを尊敬していて、ストーリーの随所でその描写が見受けられるのがとても良い。プリパラポリスはいろんな意味で強い。

レオナはドロシーと一緒に描かれる、対になっている位置づけのキャラクター。自ら主張はしないがドレシにおいて非常に重要なまとめ役を担っている。2期においてはひびきとの対峙でレオナ自身の個性と成長が強調して描かれており、みれぃの2面性を認める「ぷりのまま」に対しレオナは「あるがままです!」と主張した

ドレッシングパフェは「あるがまま」の3人が描かれている。そらみスマイルとは反対で姿も性格もプリパラ内外で変化しない。「あるがまま」を貫くためけんかも起きるが、それがドレッシングパフェ固有の構図として完成されている。正反対の2つのチームが競い合い、くっつくことがプリパラテーマを強調し、ソラミドレッシングの魅力になっている。こうして2チームやストーリーを考えると、やはり序盤から非常に面白く綿密な設定が練られていたことが分かる。






1話「アイドル始めちゃいました!」

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何度も見直している1話。
本当にこのプリパラ1話だけで、1年スパンの作品(実際には4年間もの長期作品)のはじまりがいかに重要な礎であるかが分かる。yyyy-m-d_h-n-s01
1話と言えば、
・「プリパラは好きぷり?」

・プリズムボイス(イケボ)らぁらの声では収録していなかったのかもしれないが、あれほどの強い衝撃が実際にある以上そんなことはどうでもいい。

 大きなツインテールプリズムボイス、極めつけに高クオリティな3DCGと、ライブ一連のシーンでらぁらはとてつもない存在感を放っていた。しかしそんな女の子の変化や輝きが実際に「許される」のがプリパラの舞台だということが、1話全体で丁寧に描かれている。

12話「はばたけ、そふぃ!」

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そらみスマイル結成回。
プリパラのストーリー固有の魅力が見られる、最初の回だと思う。
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みれぃ「最初の一歩は、そふぃさんが自分で選ぶしかありません」
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みれぃのリアリスティックなアプローチと、らぁらの主人公力(ここで既に諦めない打開力とそふぃの二面性を肯定する包容力が会話から見える)により、ついにそふぃが自身を開放する。



第37話「奇跡よ起これ!ミラクルライブ」

「このクオリティのライブCGを感動演出に使ってくるのはダメでしょ…(涙腺崩壊)」

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2nd Season

 

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らぁら「私はプリパラで、悲しいことなんて起こさせない!」



「そらみ結成再現からの演出付きラブフレとか泣くに決まってんだろ!」





新キャラとしてはノンシュガーというこれまた強烈な3人が登場し、ライブでは可愛さの暴力をふるってくる。どう見てもくっつかなさそうな3人が気付けばチームになっている?これもプリパラの面白さ。 また終結のシーズンでもあるため最終クールは一気にクライマックス感が溢れ、泣けるシーンが増えてくる。第130話は終わりの始まり感だけでもう泣けてしまうし、これまでの厚い蓄積をひしひしと感じる。「Growin' Jewel!」は聴くたび感傷的になってしまう、EDへの入り方が卑怯。

キャラ別感想

のんといえば1期ではファルルに外の世界を伝える結構重要な役で、2期まではファルルやらぁら、ひびきなどプリパラの強キャラを好きになり冷静に(メタ気味に)分析しているイメージのキャラクターだった。3期でのトライアングルの3人がどことなくソラミを意識している感じや実際瞳の色が同じだったりするのは、これまでの描写からくる意図的なものだろう。初めはちりやペッパーとくっつくなんて到底思えなかったが、らぁらの打開力」を継承しウサチャの助言により自分でチームをつなぎとめる過程が、のんの目的が優勝から友情へと向かう変化の描写になっていた。

ちりは家庭での抑圧の反動で一気にキャラが変化する天然ギャップ持ちキャラクター。一見きらら系の作品によくいそうな「はわわー」なキャラ、からのプリパラ変身…。しかし家族がプリパラに理解がないわけではないのがプリパラの描く優しさ。プリパラ内のちりは自己評価が高くずっとチーム結成に否定的だったが、プリパラ外でチームになり既成事実を作ってしまえばこちらのもの、という展開でチームに加わっている。ペッパーもだが、形式的な絆しから始まる本質的な友情もある…ということなのか(もう何度か見直してから補足予定)。

ペッパーは母親がライオンとかいうぶっ飛んだキャラクター。他のキャラと個性を被らせたくないのは分かるけどそこまでするのか…(困惑)。清潔感とか画の綺麗さみたいな表層的な美しさは気にしないプリパラ作画だからこそ出せるキャラだろう。しかしウサチャを食べるという目的より、その過程でできた2人との友情を取るプリパラ適性のあるキャラなのは、友好関係を示すペロピタが彼女の個性なことからしても理解できる。最初は優勝することが目的だったのんや自身で精一杯だったちりより、(プリパラ世界で一番評価される)純粋な友情を第一にしているのは意外とペッパーなのではないか。

ノンシュガーはチーム構図がキャラ設定から完成される既存のチーム達とは違い、設定・個性・価値観・目的がバラバラの完全にハイブリッドなチーム。しかしバラバラだからこそカバーしあえる強さがあるとウサチャが気付き、それを信じてのんは結成へと動いた。のんが二人を無理やり繋ぎ止めた結果、「ナンダカンダでナンカなかよし!」がノンシュガー固有の構図となっている。

序盤中盤は面白い回が多すぎるので初稿ではひとまず割愛。

130話「女神の想い、ママの誓い」
素晴らしい脚本による感動回。そしてラストスパートが始まる回。
SnapCrab_18-6-29_5-17-15_No-00アイドルというのはプリパラにおける友情であり、ノンシュガーを通して友情の歪さを「愛しい」と振り返る。
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ジャニス「たとえ不完全でも…愛しくて…」
ジャニスはノンシュガーに対し母性を抱いている。
3期を強く覆う「優しさ」こそ母性であり、これがプリパラの世界観が元来持つテーマ「友情」へ繋げられている。ジュリィの貫禄やジャニスの名演もあり、元々綺麗な脚本がさらに輝いている。
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キャラクターの個性とストーリーをしっかりと理解したやり取りが泣ける。福田脚本恐るべし。


135話「スマイル0%」
怒涛のラストスパートの中でも、そらみスマイルの決定的な強さが描かれる回。
1話からの積み重ねを見せており、それを一番実感する回でもある。
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「遊びじゃないんだ」
ライバルであることよりトモダチであることを優先する各チームの2人に対し、それを嗜めるひびきとみれぃ。切り替えるスイッチを持つメンバーがチームにそれぞれいることも大切な描写だと思う。
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圧倒的なパフォーマンスで観客と視聴者に魅せつけるトリコロール。さすがに後半の展開は予想がつかなかった。
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らぁら「ねぇみれぃ、覚えてる?私との初めてのライブ。」
勝算無しという計算結果が出ているみれぃにらぁらが問う。
そらみにはトリコロールにはない「歴史」があることを回想で見せる。①yyyy-m-d_h-n-s75
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みれぃ「たとえ勝負の結果がどうなっても、悔いはないぷり。」
らぁら「負けないよ!ゼッタイゼッタイ!」

ああ…これがそらみだよ…。そらみスマイルの、弱点を自身で補える完成された構図を脚本で見せる。②
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コーデチェンジ無しのまま観客席でパフォーマンス。みれぃとそふぃには観客を沸かせるコール、らぁらには「み~んなトモダチ」の主人公力。yyyy-m-d_h-n-s89
「あっ…」(呼吸停止)
そらみスマイル至高のライブ。ファンのコールや音響での一体感で泣かせにくる。

MDでも、単独MDだったトリコロールに対しそらみは3人全員がそれぞれのMDに登場し、チームとして3人一緒であることを強く見せている。④アイドル性についてはアイドルに興味がないのでよく分からないが、トリコロールの様な魅せるライブもそらみスマイルの一体となるライブも素晴らしく同価値だと考えた時、本編において歴史という厚みを持っている分だけそらみが勝つのは説得力があると言えるのではないだろうか。

もともとそらみ大好きな自分は正直トリコロール戦は「トライアングルスター」あたりで勝ちに来るかなと予想していたが、さすがに前半でそんなに甘くないことはしっかりと見せられた。それでもその上をいく勝ち方を持ってくるのが135話の最高級の面白さである。

脚本はやはり福田さん、Twitterを覗くと彼女は現実のアイドルのファンでもあるようだ。だからこそ、135話でいつもとは一味違う視点で「アイドルとしての魅力」を描いた名脚本を書くことができたのだと思う。

逆にドレシ戦(137話)がどうなるかと思ったら「CHANGE! MY WORLD」対「HAPPYぱLUCKY」という1期でのライバル同士の対決を想起させるもので、さすが上手く構成されてるなと感服した。

各話感想は以上(見直して追加予定)。

一貫性


編集途中

「トモダチ」の定義

FRIEND=パキる
I FRIEND YOU=みんなとパキる
これが定義そのものだと思う。

森脇監督のこのテーマ忠実性よ…。
しかし制作陣の作品に対する理解の共有や深度にも驚く。素晴らしいものを当たり前のように創作できる土壌がある。その土壌こそが制作の作品愛だろうか。



主人公の「打開力」と「包容力」

個人的に、プリパラの魅力はここにある。

「打開力」
そしてその時に最大の主人公力を発揮する。

それは「人のために行動する」みたいな浮かれた信念ではなく、「みんなが輝けるプリパラのテーマ世界そのものを体現し護る為」に、相手に「突進」していく。(この表面的な「突進」部分は3期でのんが学んだ「かしこまな体当たり」にあたる。)この「突進」は主人公としての「打開力」であるが、らぁらが持つ主人公力はそれだけではない

「包容力」相手の心の内に「突進」し内から「包み込む」、それが伝播し外から全員で「包み込む」最終盤。

3期でママになったのは2期最後で萌芽した「包容力」を成長させる描写となっている。
プリパラ⊇友情⊇優しさ(=母性)=らぁら
SnapCrab_18-7-5_3-0-22_No-00「母性」の優しさと「友情」の優しさとは始め別物だと思っていたが、各期終盤で友情が全員を包み込む優しく熱い描写が、3期という本編フィナーレでわざわざ描かれる母性と関係がないとは思えなくなり、考えながら終盤を見ていた。

プリパラを女児アニメとして見た時、母性の"優しさ(包容力)"を描くことは、子どもたちの"友情"の中でも大切な意味を持ってくるのではないだろうか。
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みれぃ「みんな、トモダチの力を見せてぷり!」
レオナ「それで、プリパラは強くなります!」

なお「喧嘩してる子は、素直になって」
のん「今すぐメールしてみたら?」
ペッパー「でーっかい、ペロピタしよ!」
ファルル「キラキラしよっ?」
ふわり「たまには嘘も、許してあげてね?」
ひめか&シュガー「トモダチを信じて!」
ドロシー「まずは基本の土下座からだよ!」
シオン「連帯責任!」
あろま&ガァルル「地獄に落ちても、付いていくガァル!」
139話での、各キャラが視聴者に語り掛ける一連のカット。
親が、友達と喧嘩している子に語り掛けるようなセリフがある。母性を描き、視聴者に母性を抱かせる。

女児アニメで描かれる母性、特に友情アニメで描かれたプリパラの母性については、より深く掘り下げられると思う。




そらみスマイルで友情の"優しさ"を表現するらぁら。
対して"厳しさ"(現実)を演ずるみれぃが友情の要素を補完する。
そして突然弱気になり見失いかける2人を、立て直す天才そふぃ。
プリパラ(=友情)を等しく体現する、神アイドルとしてのソラミスマイルの構図が3期にて完成している。

(ネタではなく)らぁらの描かれ方はもはやらぁらママと表現する他無い。らぁらママ…。

おまけ


関連して、話題になってた以下の記事についても軽く感想。




らぁらの弱点…?


女児アニメ侮ってましたごめんなさい。